犬のしつけ 電流

犬のしつけで電流・電気ショックを使ってもよいのか?





犬のしつけで電流を使ってもいい?
電気ショック首輪の危険性と使わないしつけ方法


「犬が何度注意しても吠える」


「散歩中の引っ張りが直らない」


「呼んでも戻ってこない」

こうした問題行動が続くと、
飼い主さんの中には「電気ショックを使ったしつけなら直るのでは?」と考える方もいるかもしれません。

実際、犬のしつけ用品には、
犬が吠えたときなどに電気刺激を与えるタイプの首輪があります。


しかし、犬のしつけのために電流や電気ショックを安易に使用することはおすすめできません。

犬に恐怖やストレスを与える可能性があり、
問題行動の根本的な原因を解決できないこともあるからです。



ここでは、

犬のしつけで使われる電気ショックとは何か


なぜ使用に注意が必要なのか


電流を使わずにしつける方法


問題行動が改善しない場合の対処法

について詳しく説明します。




犬のしつけで使われる「電流」とは?

犬のしつけで「電流を使う」といった場合、
一般的には首輪型のトレーニング器具を指します。



「電気ショック首輪」「電子首輪」「Eカラー」などと呼ばれることがあります。



製品によって仕組みは異なりますが、
犬が好ましくない行動をしたときに電気的な刺激などを与え、その行動を抑えることを目的としています。

たとえば、



無駄吠え

散歩中の引っ張り

飛びつき

呼び戻しができない

飼い主から離れてしまう

といった行動への対策として使われることがあります。

しかし、

犬が「なぜその行動をしているのか」を理解しないまま
刺激によって行動を止めようとすると、別の問題につながる可能性があります。




電気ショックで犬がおとなしくなれば成功なの?

犬が電気刺激を受けた直後に吠えるのをやめれば、


「効果があった」

と思うかもしれません。



しかし、ここで注意したいのが、

「その場で行動が止まったこと」と「犬が正しい行動を学習したこと」は同じではない

という点です。

たとえば、

来客に対して吠える犬がいるとします。


犬は、

「知らない人が来て怖い」

「縄張りに誰か入ってきた」

「興奮している」

などの理由から吠えている可能性があります。

そこで吠えるたびに嫌な刺激を与えると、
犬が「来客=嫌なことが起こる」と学習してしまう可能性があります。


これでは、吠える原因となっている不安や恐怖そのものを改善したことにはなりません。




犬のしつけで電流をおすすめしにくい5つの理由


1.犬に恐怖やストレスを与える可能性がある



電気刺激によって犬が驚いたり、怖がったりする可能性があります。


犬は「なぜ刺激を受けたのか」を人間と同じように理解できるとは限りません。


そのため、犬が刺激と周囲の人・犬・場所などを関連付けてしまうことも考えられます。



2.問題行動の原因を解決できないことがある



問題行動には原因があります。


たとえば無駄吠えだけでも、

警戒
/恐怖
/興奮
/要求
/退屈
/運動不足/
留守番への不安

など、さまざまな原因が考えられます。


吠えるという結果だけを抑えても、その原因が残っていれば根本的な改善にはつながりにくくなります。



3.飼い主との信頼関係に影響する可能性がある



犬のしつけでは、

「この人と一緒にいると安心できる」

という関係を築くことが重要です。


怖がらせたり痛みを与えたりして行動を抑える方法を繰り返すと、犬が飼い主との関わりそのものに不安を感じる可能性があります。



4.恐怖から別の行動が出る可能性がある



犬は怖いと感じたとき、必ずおとなしくなるわけではありません。


逃げる犬もいれば、固まる犬もいます。


状況によっては唸ったり、噛もうとしたりすることもあります。


「問題行動を止めるために刺激を使ったら、別の問題が出てきた」ということを避けるためにも、犬の感情や行動の原因を見ることが重要です。



5.電流を使わなくても犬は学習できる



犬のしつけには、好ましい行動をしたときに褒めたり、ごほうびを与えたりして、
その行動を増やしていく方法があります。


犬に、

「それをすると嫌なことが起こる」

と教えるのではなく、

「こうすると良いことが起こる」

と教えていく考え方です。


犬に何をしてほしくないのかだけではなく、代わりに何をしてほしいのかを教えることがポイントになります。




電流を使わずに犬をしつける基本方法

犬の問題行動を改善するときは、次の順番で考えてみましょう。

原因を探す

まず、

「なぜ犬がその行動をしているのか?」

を考えます。


たとえば散歩中に引っ張る犬なら、

「前へ進みたい」

「ほかの犬に近づきたい」

「外に出たことで興奮している」

などが考えられます。


原因によって対策も変わります。



問題行動が起きにくい環境を作る



犬が失敗してから叱るだけではなく、失敗しにくい環境を作ります。


拾い食いする犬なら危険な物が落ちている場所を避ける、
来客に興奮する犬なら玄関から距離を取らせる、といった方法です。




まとめ|犬のしつけに電流は必要?



犬のしつけで電気ショックを利用する方法は存在します。


しかし、家庭犬のしつけでは、電流や電気ショックに頼る必要はありません。



恐怖や不快感によって問題行動を抑えるよりも、その行動が起きる原因を把握し、
犬にしてほしい行動を教えて褒める方法を基本にすることをおすすめします。



特に重要なのは、

「どうすれば叱らなくて済むか」
「どうすれば犬が正解を選びやすくなるか」

という視点です。


犬の性格や問題行動の原因に合わせながら、焦らず少しずつ練習していきましょう。




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